「かど」ってのはなかなかロマンティックなものです。

異なる風景が交わり、異なる人が行き交う場所、それが町の「かど」だと思います。

そして街角には、ことごとくその町の顔があります。

ニューヨークのタイムズスクエアには巨大な液晶ビジョンがあり、渋谷のスクランブル交差点にはハチ公が座っております。

そして、京都の小川通りと上立売通りの角には、なんと「かど」があります。

自ら「かど」と名乗るからには、それはもう立派な「かど」に立っています。

喫茶かどは、同志社大学新町キャンパスを借景に背後の公園の樹木に包まれて、まるで町と森をつなぐ玄関口のようにひっそりと、しかし存在感を持ってそこに在ります。

疑いの余地なく、この町の風景を形作る顔です。

朝の喫茶かどに座っていれば、様々な人がこの喫茶店を行き交うのが分かります。

黒いスーツに、ニット帽のおじいさん、天気の話をする人。

そんな人びとをすべて受け入れるのはママの笑顔。

また、お店もちっちゃい。

ちっちゃいからちょっと立ち寄るには最適。

散歩の途中に、ああそこの角でコーヒーでも飲もう、なんて気軽さが起こる訳で。

何を隠そうそうやって立ち寄ったぼくを温かく迎えてくれたのが喫茶かどなのです。

小さなコーヒー屋で小さなモーニングをとり、新聞を流し読む、というだけの少しだけの時間ですがなぜかとても心が満たされる気がするのです。

それもこれも喫茶かどのおかあさんの底抜けの笑顔がすべての空気をやわらかくしているのでしょう。

笑う門には福来る、と言いますしね。

まあお”門”違いですが。

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喫茶かど

京都市上京区小川上立売(地図

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この珈琲を飲んだとき、ぼくはほんとに仰天しました。

濃い!!

いや、ちゃんとメニューに「濃厚(イタリアンタイプ)」など懇切丁寧にご指摘頂いているのですが、それにしても濃い!

基本的にいつもはブラックで頂戴しているのですが今回だけは堪らずミルクを投入してしまいました。

しかしながら、ぼくが頼んだのは「濃い目のコーヒー」。(このネーミングがチャーミング笑)
これが「濃厚(イタリアンタイプ)」になれば一体どうなるのでしょうか。
エスプレッソがなみなみと注がれるのでしょうが、おそろしくて注文できません。

でも、韓国料理と一緒で、濃いけどうまいんですね、これが。

朝から晩までおじさんたちがたむろしているのには頷けます。

これを飲んで御所を散歩すれば、完璧です。

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珈琲館パル
京都市上京区河原町荒神口通り東入る(地図

同志社大学に夜の帳が下りる頃、校門から解き放れたはらぺこ学生達が吸い込まれていくのは、天下一品!

今日の疲れを癒し、明日の活力を蓄えるため、天下一品のこってり大盛、学割で!と注文するわけです。

が、その天下一品の奥に実は一軒のスナック喫茶店があるのはご存知でしょうか?

怪しく今出川通りに浮かび上がる「五番街」の文字。

腹ペコで吸い込まれるのとは別の意味で吸い込まれそうな雰囲気が渦巻いています。

夕闇時、扉を開けると、いつしか火曜サスペンス劇場で見た、あの日の郷愁のスナック。

真っ赤な絨毯、カラオケスペース、カウンター、と3人のママ。

常連のスーツの方がおもむろにカウンターに腰掛けると、「今日はビールから始める?」とママ。

2階は雀荘。

この方も同志社大学で青春を過ごしたOBさんなのでしょうか。

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五番街
京都市上京区烏丸今出川西入る南側(天下一品の奥)
地図